ニューヒューマニズム・フォーラム・ヨコハマ
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2017年 年頭のご挨拶
明けましておめでとうございます。 

2018年 元旦
 
 人類史を俯瞰すると、いみじくもクラウゼヴィッツが「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」と言い表したように、まさに「人類の歴史は戦争の歴史」でもありました。しかし、第二次世界大戦において核兵器が使用され<>人類史が核時代に突入したことにより、「戦争」は「政治の継続」とはなり得ず、「人類絶滅の引き金」となりました。

 日本が第二次世界大戦によって世界中を戦争に巻き込み、世界各国の国民に悲惨な状態をもたらしたという歴史的な反省と、日本自体が世界で唯一の戦争被爆国という体験に基づき、「戦争を二度と繰り返さない」との国民の誓いから生まれたのが「憲法第9条」です。

 昨年は、「排除」や「圧力」という言葉が飛び交い、国内も国際社会も不寛容でささくれ立った雰囲気が蔓延していました。そんな中、長年不可能と言われ続けてきた「核兵器禁止条約」が国連加盟国の6割を超す122カ国が賛成し成立しました。また、核兵器廃絶を目指す国際NGO「ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)」にノーベル平和賞が贈られ、暗い世相に一筋の光明が差してきました。このような世界の変化を見ると、世界がようやく「憲法第9条」に追い付いてきたように感じます。「核兵器禁止条約」は単に核兵器の廃絶を目指すだけのものではなく、世界を根本的に変革する新たな潮流です。

 このような流れに逆行するかのように、先月トランプ政権は核軍事力の強化を中心にした「力による平和」の実現を目指す「国家安全保障戦略」を発表しました。また、安倍首相は世界に誇る「憲法第9条」を改正すべく、憲法改正の発議・国民投票を政治日程に載せました。

 本年、私たち「ニューヒューマニズム・フォーラム・ヨコハマ」は一人ひとりがヒューマニズムという「心の羅針盤」を持つことにより、「憲法第9条」を守り、核兵器による「恐怖と力の支配」から「平和のうちに共生する世界」へと根本的に変えていくため微力ながら尽力したいと念願しています。

本年も皆様にとって穏やかで素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
NPO法人 ニューヒューマニズム・フォーラム・ヨコハマ


 
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特定非営利活動法人 ニューヒューマニズム・フォーラム・ヨコハマ(神奈川県総第1026号)